早期で限局した「がん」を見つけて治療すれば、
その後何十年も再発なく元気に生きられる人もいます。

大事なのはいかに早期発見するかです。

では、どの検査でどのがんを早期発見しやすいのでしょうか?
まとめてみました。

がんは日本人の死因の3割

日本人の死因の1位は「がん」です。
死亡率は年々増加の一途をたどっており、
約30年前に脳卒中など脳血管疾患を追い抜いてからは、
2位以下の死因の順位に変動はあれど、1位をキープし続けています。

厚生労働省が発表している人口動態統計によると
「がん」は平成24年の死因の約3割を占めています。

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がんは早期発見が大事

「がん」が死因の原因になるのは、発生した臓器だけではなく、
他の臓器に転移をしてそこでも様々な臓器障害をもたらすためです。

公益財団法人がん研究振興財団の「がんの統計」によりますと、
発生した臓器に限局した「がん」の5年間の生存率が90%弱なのに対して、
他の臓器に転移(遠隔転移)を来した場合は、
5年間の生存率が10%程度まで下がってしまいます。

早期で限局した「がん」を見つけて治療すれば、
その後何十年も再発なく元気に生きられる人もいます。
大事なのはいかに早期発見するかです。

死因となる具体的な「がん」とは

残念ながら、会社の年に1度の健康診断だけでは検査項目が少ないのと、
そもそも積極的に「がん」を見つけるためのものではないため、
なかなか早期発見とはなりませんmedicalcheckup bad

「がん」を見つけるには、
それぞれの「がん」に対応した検査を行なう必要があります。
胃カメラをして胃がんは見つかっても、肺がんや大腸がんを見つけることはできないからです。

そのため、まず日本人の死因は「がん」が1位といっても
具体的に何の「がん」が死因となるのかを知る必要があります。

死亡率 男性 女性
1位 肺がん 大腸がん
2位 胃がん 肺がん
3位 大腸がん 胃がん

このように男女差はあるものの、

肺がん、胃がん、大腸がんがいずれも上位3位を占めています。

それ以外では、肝がん、膵がん、女性の場合は乳がんも続きます。

もちろんこれら以外の臓器に生じた「がん」が死因となることもあります。

また、死因となるがんの順位と、かかりやすいがんの順位は別ですので、
かかりやすいがんもチェックする必要がありますが、

まずはこれら死因の原因となる上位の「がん」がないかを定期的にチェックすることが大事です。

「がん」を早期発見するための検査とは?

これら死因の上位を占める「がん」と、
それを見つけるための検査をまとめてみました。4916e371ec17622e8153ba1744dd48ab_s

肺がん

・胸部X線
・胸部CT
・PET

胃がん

・ABC検診(ピロリ菌検査+ペプシノーゲン検査)
・上部消化管内視鏡(胃カメラ)
・胃透視(バリウム)
(・腹部CT)

大腸がん

・便潜血
・下部消化管内視鏡(大腸カメラ)
・注腸透視(バリウム)
・PET
(・腹部CT)

肝がん

・肝炎ウイルス検査
・腹部超音波(エコー)
・腹部CT
・肝臓MRI
※CTやMRIでは造影剤を使ったより詳しい検査で発見しやすい。ただし、人間ドックでは造影剤は使いません。

膵がん

・腹部超音波(エコー)
・腹部CT
・膵臓MRI
※CTやMRIでは造影剤を使ったより詳しい検査で発見しやすい。ただし、人間ドックでは造影剤は使いません。

乳がん

・マンモグラフィ(レントゲン)
・乳腺エコー
・PET
(・胸部CT、乳腺MRI)
※CTやMRIでは造影剤を使ったより詳しい検査で発見しやすい。ただし、人間ドックでは造影剤は使いません。

まとめ

いかがでしょうか。「がん」によって向き不向きな検査があるのです。
画像診断1つにしてもCTの方が発見しやすい「がん」もあれば、
MRIの方が発見しやすい「がん」もあります。

医師の中にも、CTよりもMRIの方が精密検査であり、
MRIで調べればCTよりも確実だと思っている人がいますが、
決してそんなことはないと言うことがあるのが分かると思います。

これは全身を撮影するPETにも言えることで、
PETであってもすべての「がん」を見つけられる万全な検査ではありません。

人間ドックでは上記記載した検査が1つでも含まれているかをチェックし、
プランを立てましょう。